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「徳島の木工産業をもう一度盛り上げる」 万博で世界へ「阿波指物」をアピール【徳島】

2025年2月5日 18:31
「徳島の木工産業をもう一度盛り上げる」 万博で世界へ「阿波指物」をアピール【徳島】
開幕まであと2か月余りに迫った大阪・関西万博

国内外から色々なブースの出展が予定されていて、いま準備が進められています。

この万博の徳島県のパビリオンで、木と木を組み合わせて作品を作り上げる徳島の「指物」の技術を世界にアピールしようと、準備に奮闘している人たちを取材しました。



徳島市福島に工房を構える県の阿波指物集団の「富永ジョイナー」です。

釘などの接合器具を使わず木を組み合わせる「指物」と呼ばれる技法で、建具や家具を製造しています。

4月に開催する大阪・関西万博の「徳島パビリオン」(「関西パビリオン」内に出展)で、阿波指物の展示を行うことになりました。

5代目の富永康介さんは、2023年に「阿波の名工」にも選ばれた指物師。

いまは、万博用の作品の仕上げ段階に入っています。

作品は、万博の徳島「まるごとパビリオン」の入り口に設置される扉です。

高さ2m70cm、幅1m30cmほどの大きさで、県産杉を使用しています。

「富永ジョイナー」では、ほかにも万博に向けて作品を作っています。

その作品のデザインは康介さんの父、先代の啓司さんが担当しています。

啓司さんは、国が卓越した技能者を表彰する「現代の名工」に選ばれた実力者。

木材の集散地であった徳島は、かつて全国2位の建具の産地でしたが、いまでは職人の数も減少しています。

「徳島の木工産業をもう一度盛り上げる」、その一心で富永さん親子は作品に魂をこめています。

徳島で受け継がれてきた技は、万博で世界中の人の目に触れることになります。

それが徳島の木工「阿波指物」を世界にアピールする最高のステージになると信じて、職人たちは黙々と作業を続けます。

(詳しくは動画で)


最終更新日:2025年2月5日 20:53

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