あすたむ指定管理者に県が改善指示へ　包括外部監査の指摘受け【徳島】

後藤田知事は28日の定例会見で、27日の包括外部監査で問題点を指摘された、あすたむらんど徳島の指定管理者に対し、改善指示を出すことを明らかにしました。

（後藤田知事）
「報告書の中には、指定管理者の適格性を欠くと評価せざるを得ない状況。非常に厳しい指摘を受けた施設もあった」
「本日付けで（あすたむらんど徳島の）指定管理者に対し、地方自治法に基づく改善指示を発出する」

改善指示を受けたのは、県立施設「あすたむらんど徳島」を運営する指定管理者「ネオビエント」です。

27日に公表された県の包括外部監査結果によりますと、この事業者は過去、2008年度と2015年度の2回、事業報告の正確性やあり方に重大な問題があると監査で指摘されたにも関わらず、改善が見られなかったということです。

今回の改善指示では、事業者に対し、正確な収支状況や経費の計上方法の改善などを4月30日までに報告するよう求めています。

会見の中で後藤田知事は、今回の問題について次のように指摘しました。

（後藤田知事）
「われわれの監査事務局の本来やるべき仕事というものが、長い県政の中で非常に形骸化されてきたのではないかと、また同時に担当部局においても、1回決まればもうそれで終わりだとこういう意識が、長年慣例として続いてきたのではなかろうかなと」

県は、新年度から指定管理者制度の在り方を検討するワーキンググループを設置する方針です。