撫養川に不法設置の桟橋を撤去 所有者不明で県が簡易代執行【徳島】
鳴門市を流れる撫養川に、船を係留するための桟橋が不法に放置されているとして、県は10月30日、所有者不明のまま撤去する簡易代執行に着手しました。
(県東部県土整備局・細岡卓也副局長)
「桟橋、桟橋付属物の撤去作業に着手いたします」
簡易代執行が行われたのは、鳴門市大津町の県が管理する撫養川です。
県によりますと撫養川には現在、船を係留するための桟橋が20カ所不法に設置されていて、所有者が分からないことから、2024年5月、現場周辺に代執行の警告を掲示し、桟橋の撤去を呼び掛けていました。
しかし、現状が回復されないことから県は30日、このうち13カ所において所有者不明のまま簡易代執行に着手しました。
作業は、ダイバーら県に委託された業者によって行われ、桟橋に使われていたパイプ管をクレーンで引き抜いていました。
(県東部県土整備局・細岡卓也副局長)
「(残る7カ所について)基本的には自主的に撤去していただきたいが、撤去に至らない場合は簡易代執行とか検討していきたい。津波が発生したら2次被害とか、復旧の妨げとか防災上の問題もあるので、我々も指導を徹底してきたい」
作業は4日間にわたり行われる予定で、所有者が判明した場合は、費用にかかる約400万円を請求する方針です。