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「国に対しても見直しを求めていく」 引き上げ幅過去最大となった最低賃金答申について知事は【徳島】

2024年8月30日 17:33
「国に対しても見直しを求めていく」 引き上げ幅過去最大となった最低賃金答申について知事は【徳島】
引き上げ幅が過去最大となる980円の最低賃金が、8月29日に答申されたことについて、後藤田正純徳島県知事は30日の定例会見で、地方の実情が反映される最低賃金の決め方が出来るよう、国に対しても求めていきたいと述べました。

(後藤田正純徳島県知事)
「最低賃金審議会の運営のあり方も新しく民主的にすべきであり、そして何よりも地方の声を地方の代表を(審議会に)入れなければ、(県内の)実態は反映されないのではないか」

後藤田知事はこのように述べ、最低賃金の決め方について、法改正も含め国に対して見直しを求めていくとしました。

徳島県の現在の最低賃金は時給896円で全国ワースト2位。

29日に答申された980円は全国27番目の高い水準で、引き上げ額の84円は2002年度以降全国で最大となりました。

また、四国4県での答申額も、これまでトップだった香川県を超え徳島がトップとなりました。

後藤田知事や県議会10会派などは最低賃金の大幅な引き上げを求めてきました。

全国的にも注目される結果となったことについては。

(後藤田正純徳島県知事)
「相乗効果としてどんどん良い人が集まり、どんどん労働者のやる気が高まり、そして生産性が高まることで良い会社が増えていく」

一方で、最低賃金を検討する会が非公開となっている点については、民主主義の国で国民が知りえないのはおかしいと述べ、2025年の最低賃金審議会に向け、公開を求めていく考えを示しました。

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