最低賃金審議会の傍聴求める　知事「本来公開されるべき」【徳島】

8月29日に開かれる県内の最低賃金を審議する非公開の専門部会について後藤田知事は、四国放送の取材に対し「本来公開されるべきだ」とし、公開された場合は自身が傍聴したいという意向を23日、徳島労働局に伝えたことを明らかにしました。

県内の有識者や労使の代表者でつくる徳島地方最低賃金審議会は8月21日、徳島労働局に最低賃金引き上げの答申を行う予定でしたが、答申の前に開かれた最低賃金を検討する非公開の専門部会で労使の引き上げ金額に開きがありまとまらなかったため、答申は今月29日に延期されました。

現在の県内の最低賃金は時給896円で全国では2番目に低い水準です。

後藤田知事は23日、四国放送の取材に対し、これまで非公開となっているこの専門部会について「本来は公開すべきものだ」とし、公開となった場合は自身が傍聴したい意向を徳島労働局に伝えたことを明らかにしました。

徳島労働局は、「非公開の専門部会を公開にするかの判断は最低賃金審議会が決めることになる」と話しています。

後藤田知事や県議会の10会派などは、これまで2回徳島労働局を訪れ、最低賃金の積極的な引き上げを求める要請を行っています。