埼玉・八潮市の道路陥没、トラック運転手の救助難航 ドローン投入し内部の確認始める
28日に埼玉県八潮市の道路が陥没し、トラックが転落した事故で、トラックに取り残された男性運転手の救助活動が難航しています。現場から中継です。
事故が起きて丸一日が経過しました。新たな崩落が発生するリスクもある中、東京消防庁の応援も駆けつけ、懸命な救助活動が続いています。
また、先ほどからドローンが投入され、上空から陥没現場の内部などを確認する作業が始まっています。
警察などによりますと、28日午前、八潮市の県道にある交差点の中央部分で、直径およそ5メートル、深さ10メートルほどが陥没し、2トントラック1台が転落しました。
トラックには男性運転手が取り残されていて、29日未明の救助活動でトラックの荷台部分は引き上げられましたが、運転席の部分が引き上げられず、男性は今も救助できていません。
また、未明の作業の際、近くで、さらに大きな陥没が発生し、電柱などが、その陥没の中に落ちました。
陥没の原因は、下水管が破損し、地中の土砂を押し流したためとみられています。
現場に午後1時ごろからドローンが新たに投入され、上空から陥没現場の調査などが行われています。
埼玉県は今後、下水の量が増加し続けると、陥没の拡大や被害の長期化につながる恐れがあるとして、周辺の9つの市と3つの町に、洗濯や風呂の使用を控えるよう、協力を求めています。
また、県は29日午後から、今回の事故で破損したとみられる下水道管と同じ流域の道路などについて、地中に空洞がないか調査を行う方針です。