【速報】JR東海「ドクターイエロー」ラストラン終える 窓に「ありがとう」装飾も 沿線各地でファンが別れ惜しむ
「新幹線のお医者さん」と親しまれ、JR東海が2025年1月での引退を発表していた検査専用車両「ドクターイエロー」が29日、ラストランを終えました。
JR東海とJR西日本が1編成ずつ保有する「ドクターイエロー」は、東海道・山陽新幹線の設備の異常や線路のゆがみがないかなどを確認する車両で、「新幹線のお医者さん」とも呼ばれて親しまれましたが、JR東海は老朽化を理由に、自社の1編成の2025年1月での引退を発表していました。
JR東海のドクターイエローT4編成は、29日がラストランとなり、午前10時半すぎに博多駅を出発し、午後6時前、終着の東京駅に到着。
多くのファンに惜しまれながら、運行開始から約24年の歴史に幕を下ろしました。
ラストランに向けては日々、ドクターイエローで働く検測員らが26日車両の窓に「ありがとうT4」というメッセージを手作業で取り付け、長年ともにした車両への思いとファンへの感謝を示しました。
ドクターイエローは通常、一般客は乗せず月に数回程度の運行しかなく、ダイヤも非公表なことから「見ると幸せが訪れる」と親しまれてきましたが、29日引退した編成は、2025年6月ごろから愛知県・名古屋市の「リニア・鉄道館」で、先頭車両が展示されるということです。
一方、JR西日本所有のドクターイエロー1編成は引き続き、東京~博多間での検測走行を続け、2027年以降をめどに運行を終了する予定です。