「ドクターイエロー」引退発表 新たな“ドクター”は営業車両「N700S」に検査装置搭載
13日に引退が発表された東海道・山陽新幹線の検査用車両「ドクターイエロー」について、JR東海は新たな検査用車両をつくらず、現在運用されている「N700S」の新型車両を使って行うことを明らかにしました。
JR東海によりますと、追加投入される「N700S」にはグリーン車より上質な設備を備えた個室を導入するほか、整備作業を省力化するため、自動で座席を回転する装置が搭載されます。
さらに、一部の編成には線路のゆがみなどを確認する検査用の装置も搭載され、13日に引退が発表された「ドクターイエロー」の役目を担うということです。
JR東海・丹羽俊介社長
「ドクターイエローで行っている検査を、より高頻度に走行する営業車による検査で代替します。『幸せの黄色い新幹線』というキャッチフレーズで大変愛していただいた」
また、レールを固定するボルトを自動で把握するシステムなど新たな機能も導入するということで、ドクターイエローと同等以上のデータを高頻度で取得できるとしています。