台風10号で上板町の民家一部崩壊 男性1人死亡 県内では12市町村の96世帯122人が避難【徳島】

（一楽泰志記者）
「上板町神宅です。建物の屋根が崩れ鉄骨のようなものがむき出しになるなど激しく損壊していることが分かります」

8月29日、1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられる徳島県上板町では、木造2階建ての民家が一部損壊しました。

警察によりますと、29日午後5時20分ごろ、上板町神宅で民家の天井部分などが落下しこの家に住む80代の男性が下敷きになりました。

男性は約1時間後に救助されましたが、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。

県内では現在、上板町など6つの市と町の一部地域、それに佐那河内村の全域に避難指示が出ています。

（河野正明記者）
「ここ那賀郡那賀町では地面に打ち付ける強い雨が降っています」

那賀町海川の海川集会所には4世帯5人が避難していました。

（避難者（85））
「作物つくらなあかんけん家は山際に建てとるけんほとんど山がすぐもう（家に）くるようになっている」

避難所ではビスケットやパンといった町の備蓄品が避難した人たちに届けられました。

（大江実結記者）
「松茂町の避難場所にきましたきのうから2人が避難しています」

松茂町総合会館では29日夜9時から避難所が開設されています。

雨風が強くなる前にと2世帯2人が避難していました。

（避難者（85））
「昨日はすごく雷がなってたでしょあれ買い物行ったら電気が切れてレジができんのよ、30分くらいおった私、ほんでレジしてもらって怖かったよ昨日から」
「早めにきとかんとと思ってほんできょう来た」
Qいつまでおりますか？
「あすの朝台風が過ぎたら」

松茂町ではこれまで町内の人家などに大きな被害は出ていないということです。

県のまとめによりますと30日午後5時現在、県内では12市町村の96世帯122人が避難しています。