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県民体育祭「開催経費と人員の負担大きい」市町村持ち回りの"輪番制"廃止へ

2024年9月13日 20:53
県民体育祭「開催経費と人員の負担大きい」市町村持ち回りの"輪番制"廃止へ
過去の県民体育祭

県内最大のスポーツイベントとして70年以上開催されている「県民体育祭」。これまでは市町村持ち回りで開催してきましたが、県スポーツ協会がこの「輪番制」を廃止する方針を固めました。

今回79回目を迎える県民体育祭は「県民最大のスポーツイベント」として毎年各地のスポーツ協会が持ち回りで開催しています。ところが8月、県スポーツ協会に再来年度の開催予定地である阿蘇市町村会から「引き受けることができない」という通知が届きました。

毎年、県内各地で持ち回りで開催している県民体育祭。ところがことし2月から3月にかけて県スポーツ協会が開催地の「輪番制」について県内の全45市町村にアンケートを実施したところ、40の市町村が「輪番制を廃止」するよう回答したということです。

廃止を求める理由としては、開催経費や人員の負担が大きいこと、地域によって競技会場の設備が整っていないことなどがあげられています。

さらに8月、再来年度の開催予定地である阿蘇市町村会から、県スポーツ協会に「引き受けることができない」という通知が届きました。

こうした事態を受け、県スポーツ協会は2026年度以降の県民体育祭において開催地の輪番制を廃止する方針を固めました。来年3月の評議員会で正式決定される見込みで、担当者はKKTの取材に対し「大会自体を途切れさせないためにもよりよい形で継続させる方法を探っていきたい」とコメントしています。

【スタジオ】
(畑中香保里キャスター)
地域によって、担当できる職員の数や競技会場の状況もそれぞれでしょうから、受け入れが難しい地域もあるでしょうね。

(宮澤奎太アナ)
開催経費については1大会で約3000万~4000万円かかるそうなんですが、県スポーツ協会と県教委の補助は600万円。残りは全て開催自治体などが負担することになっています。

(永島由菜キャスター)
それは大きな負担ですね。ただ、輪番制を廃止するとなるとそれ以降の開催はどうなるのでしょうか?

(宮澤アナ)
県スポーツ協会は複数の方法を模索しています。例えば陸上は熊本市のえがお健康スタジアム、クレー射撃は益城町の熊本県総合射撃場など、毎年、競技にあわせて開催地を固定する「固定開催」など別の方法を検討していくということです。