くわえた筆で創作活動 詩画作家の星野富弘さん死去 芦北町の美術館に記帳所設置
事故で手足の自由を失い、口にくわえた筆で創作活動を続けていた詩画作家の星野富弘さんが、4月28日、亡くなりました。78歳でした。
星野富弘さんは1946年、群馬県で生まれ、中学校の教諭だった24歳のとき、クラブ活動の指導中の事故で手足の自由を失いました。
その後、筆を口にくわえて詩や水彩画の創作活動を続けてきました。
芦北町にある星野富弘美術館。星野さんの作品を町内の温泉施設で展示したのをきっかけに、住民からの要望を受けて2006年に開館。館内には、星野さんの作品が展示されています。美術館では1日、記帳所を設置。多くの人が訪れました。
■芦北町 竹﨑一成町長
「人がわっとびっくりするような、笑顔になるような、笑い出すような、そういう会話を楽しまれていました。体調を崩されているということでしたから、もう一度回復されて、我々にいろんな思いを作品として投げかけてほしかったとつくづく思います」
美術館によりますと、星野さんは4月28日、呼吸不全のため群馬県みどり市の病院で亡くなりました。葬儀は近親者のみで行い、後日、関係者でお別れの会を行う予定です。