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熊本地震の経験もいかした日頃の備え ポイントは「備えの分散」【目からウロコの防災術】

2024年1月9日 19:15
熊本地震の経験もいかした日頃の備え ポイントは「備えの分散」【目からウロコの防災術】
防災士の柳原志保さんと防災を学ぶ「しほママの目からウロコの防災術」です。最大震度7を観測した1月1日の能登半島地震では、7年前の熊本地震を思い出したという方も多いのではないでしょうか。

(しほママ)
東日本大震災以降初めて大津波警報が出たことが衝撃的でした。実は、地震の3週間前の去年12月に石川県金沢市で冬の防災についての講演をしていたんです。講演では、地震のリスクやライフラインどれくらい止まるか、寒さ対策、トイレの作り方防災グッズの話をしたばかりでした。
能登半島地震のケースでは、家が揺れた直後に倒壊し、着の身着のまま避難した方も多いです。高齢者が多い過疎地域を中心に耐震化が進んでいない現状があります。経済的な事情もあり、完全には対策ができない場合も考えられます。

そこで今回は、突然起こる災害だからこそ重要な日頃の備えについてお伝えします。テーマは「備えの分散」です。
「備えの分散」とは、防災グッズの置き場所を分散させることです。私の場合、自宅の寝室や玄関などはもちろん、倉庫、縁側、車などに分けて置いています。家の構造や家族構成などそれぞれ家庭によって違いますから、家庭に合わせて必要な場所に分散させるのが大事です。

ちなみに私の車はこんな感じです。トランクにはコンテナが2つあります。

その一つには食品を入れています。車内が高温になると置けませんが、今の時期だからこそ食品は備蓄ができます。コンテナにはリゾットや水、缶詰のパン、野菜不足を補う野菜ジュースなども入れています。

このコンテナ、実は簡易トイレに早変わりできます。ビニールを被せるとトイレになり、ふたをしめれば椅子になります。

そして、もう一つののコンテナには日用品や衛生用品が入っています。主に体ふきや、パンティライナー、ティッシュ、カイロなどです。

寝る時の寒さ対策も大切です。アルミシートや圧縮した毛布も積んでいます。リュックには着替えや寝袋が入っています。

(畑中香保里キャスター)
リュックに入れている理由は?

(しほママ)
避難所でもらった物資を入れる袋の代わりになると思いますし、給水車から水をもらう時、水は重いのでビニール袋をかぶせて背負うと、女性とかお子さんでも持つことができます」普段使わなくなったリュックを車に積むだけで、いろいろ活用できます。

(畑中キャスター)
今回の地震の特徴の一つが、帰省や旅行中に被災した人が多かったことです。

(しほママ)
慣れない場所での被災すると慌ててしまうことも。だからこそ、私は、防災グッズを身につけています。
こちらは、私が日頃から持ち歩いている防災ポーチです。全てをこのポーチに入れて、外出する時はバッグに入れています。
【ポーチに入れているもの】
▼食品(飴やチョコ)
▼メイク用品
▼カイロ、アルミシート
▼歯ブラシ
▼衛生用品(マスク、ウェットティッシュ生理用品やコンタクト、メイク落としなど)
▼携帯トイレ
▼ホイッスル など

歯ブラシなどは普段から使えますし、ポーチにまとめておけば、どこにでもすぐに入れ替えられます。これなら外出中でも、帰省や旅行中でも大丈夫です。
また、なくてもいいけど、あると安心材料になる試供品もとっておくこと大事です。

中でも、ホイッスルが大事です。今回、特に思いました。私は、寝床にも置いて、リュックにもつけています。ホイッスルがあれば、閉じ込められた場合に呼ぶことができますし、体力を温存することもできます。女性や子どもは、普段から防犯にもなります。

(畑中キャスター)
しほママ、きょうの格言は?
(しほママ)
「家にあるものを分散」です。わざわざ新しく買うのではなく、家で使っていないものなどを車やポーチなどに分散させて、災害時にも役立てることが大切です。

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