【しほママ防災術】"走る薬局"に"防災カードゲーム"も!「ぼうさいこくたい」展示内容を体験
防災士「しほママ」こと柳原志保さんと学ぶ「しほママの防災術」。今回は週末に熊本で行われる「ぼうさいこくたい」についてです。
九州で開かれるのは今回が初めてで、熊本城ホール、熊本市国際交流会館、花畑広場の市内3会場で行われます。全国からのべ400以上の団体が集まり、ワークショップや防災に関わる展示などが行われます。その一部をひと足早く体験してきました!
やってきたのは熊本県薬剤師会です。
■しほママ(柳原志保さん)
「こんにちは。ここに「ぼうさいこくたい」で展示するあるモノがあると聞いたんですが…」
■熊本県薬剤師会・橋本広大常務理事
「熊本県薬剤師会は“走る薬局”を展示します!それでは実際に呼んでみましょう。これが走る薬局ことモバイルファーマシーです!」
国内に約20台しかない貴重な車両、中に入ると…
■しほママ
「薬局!」
■熊本県薬剤師会・橋本広大常務理事
「まさに薬局が車の中にあるような感じです」
約200種類の医薬品があり薬を調剤する設備も整えられています。
■熊本県薬剤師会・橋本広大常務理事
「ここに薬を積んで被災地に行って調剤して避難している人に薬を渡す」
「走る薬局」ことモバイルファーマシーは東日本大震災をきっかけに誕生し、4年前の熊本豪雨の被災地でも活躍しました。薬局や病院に行けない人のために避難所へ出向き、災害現場で発行される特別な処方せんに基づいてその場で薬を渡すことができます。停電でも活動できるよう発電機が装備されているほか約90リットルの水を運べる貯水タンクやトイレも備えられています。
■熊本県薬剤師会・橋本広大常務理事
「ぼうさいこくたいでは"走る薬局"こと『モバイルファーマシー』を展示します。当日は中も見ていただくことができますのでぜひお越しください」
続いてやってきたのは熊本県立第一高校です。
■しほママ
「こんにちは。早速やってますね。これが『ぼうさいこくたい』に出展するものですか?」
■高校生
「はい!そうです。僕たちは“災害想定ゲームKIZUKI”を“ぼうさいこくたい”で出展します」
カードを使って避難所運営を学ぶゲームです。福祉関係者が考えました。カードには「体の不調を訴えている」や「けがの手当てをしてほしい」など避難所で起こりうる出来事が書かれています。これを「水」や「食料」といった避難所にある物資、そして7人のスタッフをどう配置して対応するか。3対3のチーム戦をしほママも体験しました。防災ママとして負けられない戦いです。
今回の想定は特別支援学校に設けられた避難所です。相手チームが出したカードは「バイタルチェックを行う」。対応するには職員を1人さかなければいけません。チームで相談し、どうやって対応するかを決めます。
■しほママ
「(カード出しながら)天井から雨漏れしている」
■1年生チーム
「ひどくなったら水が入ってきて大変なことになりそう」
「対応します」
ビニールシートのカードを使ってトラブルに対応しました。もし対応できなかった場合はダメージを受け、最終的にダメージが少ないチームが勝ちとなります。
ゲームの結果はしほママチームの勝ち。「ぼうさいこくたい」では実際にこのゲームを体験できます。皆さん、ぼうさいこくたいに向け実際に特別支援学校に行って避難所の運営で注意する点などを学びました。会場で判断が難しい場合は、高校生の皆さんからアドバイスをもらえます。当日は、有志で集まった約20人が体験ブースを運営します。
■熊本県立第一高校・横山心咲さん
「高校生から伝えることで同じ世代なら大人から言われるより同級生の立場で言えるというのは伝わることが違うと思う」
防災というと難しいイメージがあるかも知れませんが若い世代とゲームをしながら学ぶのは新鮮な体験でした。
■高校生
「ぜひこの“KIZUKI”を体験しに来てください!待ってまーす!」