講師は米アカデミー賞受賞のプロ集団 発信力で地域活性化「クリエイター塾」
一流のプロから映像制作を学ぶことができる「クリエイター講座」が、8月から宇土市で初めて始まります。「発信力」で地域活性化を…自治体が力を入れるクリエイター講座とは?
宇土市職員の東祐介さんです。8月から市が初めて開催するある講座のPRに奔走していました。
■宇土市まちづくり推進課 東祐介さん
「市役所でクリエイター塾というのをやりまして、高校生など興味があれれれば周知してもらえるとありがたい」
開催されるのは映像の作り方やPRを学べる「クリエイター塾」。講師を務めるのは、映画「ゴジラ-1.0」などを手がけた映像制作のプロたちです。なぜ、映画の制作やPRを学ぶクリエイターの養成講座を宇土市が開くのでしょうか。
この「クリエイター塾」は、地域の人たちに自ら発信する力をつけてもらおうと自治体が主催して行う授業です。2015年に合志市から始まりました。講師を務めるのは、今年3月、アメリカのアカデミー賞で日本作品として初めて視覚効果賞を受賞した映画「ゴジラ-1.0」などを手がけた映像制作会社「ロボット」のメンバーです。
合志市からはじまったこの企画、今年は宇土市をはじめとする全国6つの地域で同時開催されます。普段の業務では、移住や定住のPRなどを担当する東さん。去年、合志市で開かれた講座を受講していました。
■宇土市まちづくり推進課 東祐介さん
「単純に難しい情報をホームページにアップするのではなく、動画などで面白く楽しく企画をして出していくのが重要だとわかったので、それを市役所の業務に取り入れていくと、すごく楽しく仕事ができると思いました」
東さんが去年、制作した動画です。地域の住民が集まって草刈りをする様子を音楽にのせて明るく伝え、SNSで1万回以上視聴されました。
■宇土市まちづくり推進課 東祐介さん
「行政情報を伝えるだけが宇土市のPRじゃないと認識したので、市民一緒に好きなものをPRすることで最終的に宇土市のPRにつながればいいなと思います」
自らの体験をもとに、より多くの人にも発信する楽しさを知ってほしい。東さんはそのきっかけとなるような場を提供したいと考えています。クリエイター塾は8月24日から始まり、宇土市とオンライン参加者は11日まで応募できます。