子どもが笑顔に!上天草市で月1回開催「すまいる笑店」地域の人の居場所にも
上天草市の集落に月に1日だけオープンする駄菓子店があります。そこは地域の人でつくる「居場所」にもなっていました。
4月21日、人口197人の上天草市大矢野町の辺田地区。
■町内無線
「本日21日はすまいる笑店の開催日です」
この小さな集落に月に1日だけ、駄菓子店が生まれます。「すまいる笑店」。
多い時には1日で100人ほど来ることも。
店を訪れる子どもは200円分の駄菓子を無料でもらうことができます。
お金を出しているのは地元の大人たち。1口1000円から店に寄付をすることができ、その寄付金で子どもが駄菓子を買える仕組みです。
■宮元藍さん
「これは地域の人たちが200円分駄菓子を買っていいよってお金をくれている」
チケットには「区長さん」や「お花屋さん」「お肉屋さん」の文字が。
チケットのお金を寄付した人の名前。誰からの寄付で駄菓子を買えたのか一目でわかるようになっています。
■宮元藍さん
「お花屋さん知ってると言ってチケットを切ってくれたりそこでつながりというかお互いに認識が出来る環境が出来ればいい」
「すまいる笑店」を運営するのは友人どうしの宮元藍さんと荒木寿子さんです。
コロナ禍のとき学校行事やイベントがなくなり辺田地区でも人のつながりが薄れていました。そんな中「地域の居場所」を作ろうと生まれたのが「すまいる笑店」だったのです。
■宮元藍さん
「(近くに)商店とかもなければ子どもたちとかお年寄りが歩いて買い物をする場所もない
■荒木寿子さん
「子どもたちが集まれる場所喜べる場所」
月に1度の営業を続けて2年。はじめは約25人だった寄付をしてくれる大人も今では倍の50人ほどまで増えました。
■小学5年生
「楽しかった」
■おばあちゃん
「続けていってほしい」
お菓子を選び終えた子どもが何かを書いています。
■子どもたち
「お手紙。お金を借りた寄付してもらった人に」
すまいる笑店を使うときの大事なルール。
買い物をするチケットを用意してくれた大人へのお礼の手紙を書きます。
毎月様子を見に来るという区長の桑原さんも手紙を楽しみにしている1人です。
■辺田地区 桑原克彦区長
「きょうはおいしかった!とかありがとうございましたと感謝の手紙が来るのでそれはまた楽しみの一つですね。地区としても賑やかになることはいいことだと思う」
大人も子どもも、笑顔になれる「すまいる笑店」。
■5年生
「みんなが楽しめる場所だからいいと思った」
「登立の自慢の場所」
ここは、地域の自慢の居場所です。