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伝統工芸を後世に 職人技がキラリと光る「くらしを彩る職人展」始まる

2024年2月21日 19:16
伝統工芸を後世に 職人技がキラリと光る「くらしを彩る職人展」始まる

全国の職人が作った逸品を集めた催しが、熊本市の鶴屋百貨店で始まりました。

21日から始まった「くらしを彩る職人展」。テーマは「これからの日本の工芸を支える職人たち」です。会場には、職人の高齢化が進む中、伝統を守りながら新しいものを取り入れた作品がずらりと並びます。

山葡萄のつるを編み込んだかごを販売しているのは山形県から初出店の「つる工房 鷹山」です。つるは材料として使えるようになるまで約30年かかるといいます。かごは100年ほど持つといわれ使うたびに艶が増し、自然のぬくもりを感じられる逸品です。

江戸時代から受け継がれる人形を作っていたのは小島孝司さん(67)。現代人の顔つきに合わせた繊細な表情が魅力的です。型作りから絵付けまで、一体の人形を一人で作れるのは今は小島さんだけということです。

また会場では、縫い目までこだわった曲げわっぱ作りなど職人技を間近で見ることができます。この催しは、鶴屋百貨店で2月26日まで開かれています。