12億7000万円 豪雨被災のJR肥薩線復旧費を県が全額負担へ
熊本豪雨で被災したJR肥薩線の全線再開に向けての復旧費用について、熊本県の蒲島郁夫知事は17日、県と地元市町村で負担する約12億7000万円を県が全額負担する方針で検討していることを明らかにしました。
JR肥薩線は3年前の熊本豪雨で被災し、八代駅と鹿児島県の吉松駅を結ぶ約86.8キロの区間が不通となっています。JR肥薩線の復旧費は約235億円で、国とJR九州の負担を除く最終的な県と地元自治体の負担は約12億7000万円になる見込みです。これまで県と12市町村で半分ずつ負担する案が示されていましたが、地元からは「負担が大きい」という声があがっていました。
■蒲島郁夫知事
「JR肥薩線の復旧費用にかかる地方負担分の全額を県が負担する方向で検討しているのでそれが地元の方々の理解を得られるように努力しているところです」
蒲島知事は17日の会見で、12億7000万円全額を県が負担する方向で検討していることを明らかにしました。また復旧後の鉄道の維持費についても、市町村の負担が減るように検討しているということです。