【KKT記者取材】滑走路復旧の能登空港 住民が自衛隊の誘導で2次避難
■緒方大樹記者
「小松空港を出発した物資を乗せた米軍ヘリが今、到着しました」
地震の影響で一時滑走路が閉鎖されていた能登空港。17日、在日アメリカ軍が物資を運ぶ支援活動を始めました。届けられたのは、食料や紙おむつに粉ミルク、充電器など段ボール約40個分。自衛隊員約30人が作業に当たりました。
1月1日に起きた能登半島地震。これまでに232人の死亡が確認され、21人の安否がわかっていません(18日午後2時時点)。発災から18日目となり、被害が少なかった金沢市内などへの2次避難が進んでいます。
17日に空港に集まったのは、被害の大きかった輪島市の住民約60人。金沢市の南にある加賀温泉の近くへ避難します。
■輪島市から避難
「自宅の中は住めないですし、ガラスも割れて、住まいは難しい状況です。少し体を休めて、次の生活に向かって準備ができれば」
被災地を視察している木原稔防衛相も訪れ、隊員たちを激励しました。
■木原稔防衛相
「被災した人たちは心身ともに疲れ果て、これからの生活に対するさまざまな不安から、いろんな状況が出てくるかと思う。私自身も熊本地震を経験したので分かる。持ち場持ち場で全力を尽くしてくれるようにお願いいたします」
被災者が少しでも落ち着ける生活の場を求める中、息の長い支援活動が続いています。
【スタジオ】
KKTの緒方記者と取材班は、1月14日から被災地での取材にあたっています。緒方記者は、「2次避難される人たちは地元を離れることに葛藤を抱えているが、まずは体を休めたいという声が多く、疲れの色がにじんでいた。また、市町村や自衛隊などの行政に加え、ボランティアの受け入れも始まり、全国各地から多くの人が集まっているのを見て、支援にあたる強い結束を感じた」と話していました。