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【超レア絶景】列車の真下に水が!立野ダム試験的に満水で注意呼びかけも「感動」の声

2024年2月5日 18:28
【超レア絶景】列車の真下に水が!立野ダム試験的に満水で注意呼びかけも「感動」の声

白川上流に建設中で、国が試験的に水をためている立野ダムが4日、満水となりました。5日から放流が始まり、国土交通省は白川下流域での水位上昇に注意するよう呼びかけています。

白川上流の南阿蘇村と大津町に建設中の立野ダム。1月15日から、ダム本体や周辺の安全性などを確認するための試験湛水を初めて実施しました。4日、「満水」になり、立野渓谷に初めてダム湖が出現しました。

これにより、南阿蘇鉄道の名所の橋梁もダム湖に浸かり、今しか見ることができない光景が広がりました。

「150年に1度」の大雨に対応するために造られた立野ダム。普段は水をためない流水型ダムで、洪水にならない限り、こうしたダム湖は滅多に見ることができません。この風景に訪れた人は。
■熊本市内からの女性
「建設されている時から来ていたけれど、水がいっぱいの時って見たことがなかったので感動しました」

満水になり、洪水時に水を貯める際の最高水位の73メートルに達した立野ダム。下流側から見ると、たまった水がコンクリートを流れ落ちる様子も。

この絶景を前に、南阿蘇鉄道の車両もゆっくりと動き、乗客も特別な時間を過ごしたようです。
■合志市からの男性
「想像以上に大きなダムで驚いた。熊本市あたりの水害を考えると、必要なのかなと思う」

このまま「満水状態」を24時間保ち、5日午前10時から始まった放流。放流には3か所の洪水吐ではなく「水位低下放流ゲート」が使われ、約3日間かけて元の水位に戻します。

放流で注意が必要なのが、白川下流での水位の上昇です。
■畑中香保里キャスター
「熊本市中央区の子飼橋に来ています。白川の水が増して、遊歩道にもあふれそうになっています。立野ダム工事事務所は立ち入り禁止の表示をして、川に近づかないよう注意喚起しています」

立野ダム工事事務所は、白川が普段より50センチから70センチほど増水する可能性があるとして、熊本市の小磧橋の下流から銀座橋付近の約4キロに渡り冠水するおそがある遊歩道を、5日から3日間ほど立ち入りを禁止しています。

国は今年4月の運用開始に合わせて、立野ダムの名称を「阿蘇立野ダム」に変更する予定です。