「現時点で新しい解決法あるわけではない」伊藤環境相が公害被害者団体の委員会と面会
伊藤信太郎環境相は5日、公害の被害者団体らと面会し、その中で「今の時点で水俣病の新しい解決法があるわけではない」と述べました。
公害の被害者団体などでつくる委員会と面会した伊藤環境相は、水俣病被害者との懇談会の場で職員がマイクを切った問題について改めて謝罪しました。この問題を巡っては7月、水俣病患者連合などと伊藤環境相が再度の懇談を行う方向で調整が進んでいます。
5日の面談では、委員会側が伊藤環境相に水俣病問題の解決に向けた考えを問いました。
■委員会側
「大臣ご自身のご計画や、お考えがあったらご教示願いたい」
■伊藤環境相
「私の望みとして、新しい解決法が見つかってくると信じていると申し上げたところで、今の時点でこういう新しい解決法があるというわけではございません」
また面会では、委員会から、公害の根絶を求める約2万5千人分の署名が伊藤環境相に手渡されました。