【平行線】水俣病裁判の弁護士が環境省に抜本的解決求める要請書 環境省の対応は
要請書を提出したのは、水俣病被害の賠償を求めて裁判を起こしている熊本県や新潟県などの弁護団の代表です。今回の問題の背景には、政府が水俣病被害者を切り捨ててきた経緯があるとして、抜本的な解決を求めました。
これに対して対応した環境省職員は。
■環境省 江藤文香課長補佐
「要請書につきましては持ち帰らせていただきまして、 内容をよく確認させていただき、本日おうかがいしたお話につきましても、内部でよく共有したいと思っております」
■弁護団側
「何か具体的な解決策というか、展望、方向が見えた?」
■環境省 江藤文香課長補佐
「現時点でお伝えできることはございません」
■弁護団側
「あなた答えるべきじゃないんですか」
■環境省 江藤文香課長補佐
「申し訳ございませんが、現時点で何かお話しできることはございませんので。検討中という状況」
■弁護団側
「意味がわからない」
このあと会見を開いた弁護団は。
■園田昭人熊本弁護団長
「不誠実だなと思いますね。水俣病が未解決である原因というのが環境省に責任があると環境大臣はおっしゃってますが、きょうのやり取りからは感じられませんよね。被害者救済に向けた具体的な取り組みをきちんと話をすべきということだし、そのことについて被害者団体と 協議するということにも踏み出すべきと思います」