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【水俣病】環境省タスクフォースの実務責任者が水俣訪問 懇談会やり直しに向け調整

2024年5月16日 19:08
【水俣病】環境省タスクフォースの実務責任者が水俣訪問 懇談会やり直しに向け調整
水俣病被害者と環境大臣との懇談会の場で環境省の職員がマイクを切った問題で、環境省の水俣病問題を担当する審議官が16日、水俣市を訪れて被害者団体と面会し、懇談会のやり直しへ向けた調整を始めました。

水俣市を訪れたのは、5月10日付で水俣病担当となった前田光哉審議官です。前田審議官は、この問題を受けて環境省内に新たに設置されたタスクフォースの実務の責任者も務めています。
■環境省 前田光哉審議官
「発言の途中でマイクの音量を切るいう不適切な運営を行ったことについて、先週、環境大臣より謝罪をさせていただいたところでございますが、私からも改めてお詫びを申し上げます。 申し訳ございません」

出席した被害者団体側からは、謝罪に訪れた伊藤環境相の対応や、水俣病問題の解決の遅れは環境省に責任があると認めたことについては評価したいとしました。一方で、タスクフォースの役割があいまいなことや、マイクを切った責任者がタスクフォースに加わっていることなどに批判が相次ぎました。

一方、参加した被害者団体の代表のひとり、佐藤英樹さんは。
■水俣病被害者互助会 佐藤英樹さん
「水俣病の69年の中で、水俣病は何も解決しない。なぜ解決しないかということも、 じっくりとですね、話し合ってほしいなと思いますね」

こうした批判について前田審議官は、より有意義な内容のある懇談会にする方法を考えるため、意見は全て環境省に持ち帰ってい検討したいとしました。
■前田光哉環境省審議官
「再度の懇談の場の中に、水俣病全体解決に向けた意見は必ず出てくると思うんですね。それが、もしかしたらやっぱりあの時に再度懇談したところから2年経った5年経った時に、あそこがスタートだったんだなと思えるような場にできればという風には思っております」