【有害物質】目標値の2倍以上 "有機フッ素化合物"県内の産廃最終処分場で検出
県内の地下水から新たに人体に有害な有機フッ素化合物を検出。業者の名前や所在地は公表されていません。
熊本県は、県の事業団が運営する南関町の産業廃棄物最終処分場の井戸から国の目標値を超える有機フッ素化合物が検出されたのを受けて、熊本市以外の処分場の井戸を調査していました。
その結果、18か所のうち新たに1か所の産業廃棄物最終処分場で国の目標値を2倍以上超えていたことがわかりました。県はこの処分場から半径500メートル以内にある住宅や事業所の井戸を検査し、井戸水を利用しないよう呼びかけています。
一方で県は業者の営業に支障をきたすおそれがあるなどとして処分場の名前や所在地を一切明らかにしていません。
■県循環社会推進課・村岡俊彦課長
「事業者の不利益、訴えられる不利益の程度、あとは公益性もありますのでそことのバランスと思います。追加調査で何か異常な結果が出てきた場合は公益性を考えて どこまで公表するか改めて検討する必要は出てくる」
この問題では12月6日、熊本市が7か所の処分場の排水で国の目標値を超えていたとして業者の名前を公表しました。これらの業者に法令違反はなく、熊本市はともに原因の究明を進めるため名前を公表したとしています。