「当選祝いのコチョウラン渡したのは公選法違反」市民団体が木村知事を刑事告発
3月の熊本県知事選挙の当選祝いとして贈られたコチョウランを木村敬知事が医療機関などに渡していたのは公職選挙法に違反しているとして、市民団体が25日、木村知事を刑事告発しました。
木村知事を刑事告発したのは、市民団体の「いのちとくらし・平和を守る熊本ネットワーク」などの呼びかけで集まった県内に住む49人です。告発状では、木村知事が3月の県知事選で当選した後に「コチョウラン11鉢を熊本市内の医療機関など7か所に贈ったことは、公職選挙法に違反する寄付行為」だとして、厳正な捜査と厳重な処罰を求めています。
公職選挙法では、政治家や政治家になろうとする人による選挙区内での寄付行為を禁じています。
木村知事は「花は預かってもらっていただけ」と説明していますが、告発グループは、花は医療機関を利用する人に特別感を与えるなどの効果があり、寄付行為にあたるとしています。
県警に告発状を提出した後、グループの代表らが会見を開き、「木村知事は遵法意識や選挙の公正さに対する意識が欠如していると言わざるを得ない」と批判しました。
告発を受け木村知事は、改めて寄付行為にはあたらないとの考えを示しました。
■熊本県 木村敬知事
「預けたという行為が有権者に対する寄付にはあたらないと私は考えている。適切に告発に基づく捜査・調査等ありましたら、誠心誠意対応して参ります」