大学や研究機関を誘致し「知の集積エリア」 TSMC進出の菊陽町が70ha土地区画整理計画
台湾の大手半導体メーカー、TSMCの工場が進出した菊陽町で、大学や企業の研究機関の誘致など「知の集積エリア」を目指し、大規模な土地区画整理事業を計画していることがわかりました。
菊陽町が大規模な土地区画整理事業を計画しているのは、JR豊肥線の原水駅と2027年度に開業予定の新しい駅付近の沿線北側にある約70ヘクタールです。菊陽町によりますと、商業施設やホテル、マンションなどのほか、大学や企業の研究機関の誘致などを進めて「知の集積エリア」を整備する計画です。このうち大学の研究機関は、工業系に限らず、経営系の文系分野も視野に入れ誘致を進めたいとしています。
計画している土地は、自然環境を保つため開発が制限される市街化調整区域にあり、住宅や店舗などを建設できる市街化区域に編入する都市計画の決定を行い、地権者への説明を行った上で、2028年度から事業を開始する方針です。
■菊陽町 吉本孝寿町長
「70ヘクタールの区画整理事業をどのようにするのかが今後の菊陽町を左右すると思いますので、若い方々もご年配の方々も全国的にも世界的に注目される町づくりをしていこうと思っています」
JRの新しい駅の周辺では、町が総事業費26億円をかけて、九州最大規模のアーバンスポーツ施設を2026年度に開業する予定で、今後の経済発展や交流人口の増加が期待されます。