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市電がドア開いたまま走行した問題で熊本市長が陳謝 国が重大インシデント認定

2024年1月18日 18:27
市電がドア開いたまま走行した問題で熊本市長が陳謝 国が重大インシデント認定

1月5日、熊本市電が乗車ドアを開いたまま走行し、国の運輸安全委員会から「重大インシデント」に認定されました。この問題について18日、大西一史市長が陳謝しました。

■熊本市 大西一史市長
「多大なるご迷惑、ご不安をおかけしましたことを改めまして深くお詫び申し上げますとともに、交通局において再発防止に取り組み、市民の皆様に安心してご利用いただけるよう努めてまいります。大変申し訳ございません」

18日の記者会見で陳謝した熊本市の大西市長。この問題は、今月5日、熊本市電が交通局前電停から味噌天神前電停に向かって、乗車ドアを開けたまま約90メートル走行したものです。

乗客の指摘で停車し、乗客11人と運転士にけがはありませんでした。交通局によりますと、運転士はドアが閉まっていることを目視で確認しておらず、安全装置も作動しなかったということです。国の運輸安全委員会は、事故が発生する恐れがある「重大インシデント」に認定し、事故調査官による調査を行いました。

■熊本市 大西一史市長
「公共交通の利用促進に努める中、重大なインシデントが発生したことを大変重く受け止めておりまして、交通局に対しましては、再発防止に向け、乗務員教育と設備保全の両面で取り組みを徹底するよう指示をいたしました」

交通局は、作動しなかった安全装置の部品を交換したほか、同じ型の装置21台の安全確認を行い、問題はなかったということです。ドアを開けまま走行した事案は、記録が残る2018年度以降これが5件目です。