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「熊本地震より数倍深刻」石川県珠洲市で支援活動した熊本市職員が状況を報告

2024年1月11日 18:21
「熊本地震より数倍深刻」石川県珠洲市で支援活動した熊本市職員が状況を報告
1月1日に発生した能登半島地震。発生直後から熊本市から支援のため職員が派遣されています。11日、現地で活動した職員が厳しい状況を市長に報告しました。

報告を行ったのは、熊本市危機管理防災部の上村卓也さんと緒方達磨さんです。上村さんたちは、発災4日目に最大震度6強を観測した石川県珠洲市に入りました。現地では、被災地支援で全国各地から集まった応援職員が十分な睡眠を取れず疲弊している姿を目の当たりにしました。

災害マネジメント総括支援員の研修を受けていた上村さん。熊本地震や熊本豪雨など、これまでの災害対応の経験を生かして、応援職員が活動しやすいようアドバイスを行いました。具体的には、寝泊まりや食事をするためのキャンピングカーを提案。手配したキャンピングカーは1台で最大4人が寝泊まりでき、11日の時点で9台が現地に入り、今後あわせて30台ほどが活用されるということです。

しかし、移動手段や支援体制など被災地の現状は想像以上に厳しかったと言います。
■熊本市危機管理防災部 上村卓也さん
「熊本地震の際の東区や益城町の光景を思い出すと同時に、それ以上とも思える被害を目の当たりにしました」
■熊本市 大西一史市長
「熊本地震と比べてどうでした?」
■熊本市危機管理防災部 上村卓也さん
「数倍です。かなり深刻」

実際に支援作業の拠点となった珠洲市役所にも避難者があふれかえり、職員が活動するスペースがほとんどなかったということです。
■熊本市危機管理防災部 上村卓也さん
「珠洲市の職員も疲弊している。今後、避難所運営に関しては応援職員で行い、今行っている珠洲市職員に関しては、本庁に戻して通常の業務をさせ るのが今後必要になってくる」
■熊本市危機管理防災部 緒方達磨さん
「時間経過によってニーズが変わってくるので、ニーズをしっかりとらえて迅速に行政も対応が必要」

■熊本市 大西一史市長
「熊本地震以上の現地のひどい状況があったと。我々も痛みを知る人間として、全国からの支援で復旧・復興したので、しっかりと能登半島のみなさんの支援をまたこれから一緒に頑張っていきたい」

熊本市は10日、再び珠洲市に職員10人を派遣。避難所の運営支援を行うということです。