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路面電車では国内初 「顔パス」で熊本市電に乗車する実証実験 その背景には何が

2023年12月19日 18:07
路面電車では国内初 「顔パス」で熊本市電に乗車する実証実験 その背景には何が

熊本市交通局は、20日から市電で「顔パス」で乗車できる実証実験を始めます。

熊本市電の利便性向上に向け交通局があすから始める実証実験。内容は、いわゆる「顔パス乗車」です。乗客は、事前に専用のスマートフォンアプリをダウンロードし、決済方法や顔写真を登録します。後はは降りる時、出口に設置された端末の画面に顔を近づけるだけです。

約2秒で認証され、決済も完了。乗車時には何もする必要はありません。

さらに…。
■藤木紫苑記者
「マスクをつけたままでも認証することができます」

こうしたキャッシュレス決済を推進する背景には、熊本市電の利用者の4人に1人が現金で乗車している実態があります。

■熊本市交通局 吉岡秀一総務課長
「料金が180円ということで、現金のお客様には降りる直前で両替する人がいる。そうなると、スムーズな降車につながらないので、そのようなお客様が減っていくことで市電の定時性の確保ができると思う」

スムーズな乗り降りで利便性を向上させるとともに、現金収集にかかる人的負担を減らしたい考えです。路面電車では国内初となる「顔パス」の実証実験。20日から市内を走る43の車両のうち10車両で導入されます。実証実験は、来年3月いっぱいまでで、熊本市交通局は、結果を踏まえ来年度に本格導入したい考えです。