熊工校長「管理職含め情報共有する体制を」自殺問題で審査会が指導体制を厳しく批判
2年前、県立熊本工業高校の生徒が自殺した問題で、学校の指導体制を厳しく批判した県の審議会の報告書を受けて、学校長は27日、KKTの取材に対し「指導者や顧問だけでなく、管理職を含めて情報共有できる体制をつくりたい」と話しました。
おととし、熊本工業高校の当時1年の男子生徒が自殺したことを受けて、第三者でつくる県の審議会は8月21日、白石伸一県教育長に調査結果をまとめた報告書を答申しました。
報告書では、上級生の行き過ぎた指導など5件を「いじめ」と認定し、「いじめが自殺に影響を与えた可能性が高い」としたほか、学校の指導や管理体制に問題があったと厳しく批判しました。
27日、KKTの取材に応じた熊本工業高校の野崎康司校長は、「原則として退部は認めない」や「練習場所への通り道は、先輩と同じルートは使わない」、「通学路では先輩の自転車を追い越さない」など、部活動で受け継がれていた理不尽なルールを見直すとしました。
その上で、指導者や顧問だけでなく管理職を含めて生徒の助けを求める声を受け止め、情報共有できる体制づくりを行う考えを示しました。
■熊本工業高校 野崎康司校長
「我々教師側は、生徒のSOSをしっかり受け止めていけるようなアンテナの張り方、その目線で生徒たちと接していくということをやっていきたい」