【台風10号】引き続き土砂災害に厳重警戒を 走行中の車に木が倒れガラスが…
■緒方大樹記者(29日・人吉市)
「午前9時過ぎの人吉市です。時折、ぐっと押し出されるような風が吹いています」
台風10号の影響で、益城町では29日午前、最大瞬間風速30.3メートルを観測しました。あさぎり町の伊勢皇大神宮では、高さ10メートルを超える柏の木が倒れました。
大津町では走行中の車に木が倒れ、フロントガラスが割れたほか、県内では風の影響で電線が切れ停電も発生しました。
■天草市の住民インタ
「電気が全くつかない。防災無線でさえ役に立たない」
九州電力によりますと、現在も約850戸が停電しています。(30日午前9時半現在)
また、湯前町では降り始めからの雨量が500ミリを超え、平年の8月1か月分を上回りました。(517.0ミリ・27日午前6時~30日午前9時)
今後も、多い所で1時間50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあり、30日日中にかけ線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
熊本県によりますと、八代市で80代女性が風にあおられ転倒するなど4人がけがをしたということです。