いじめや虐待 子どもからの相談をチャットで24時間受け付け 熊本市がNPOと協定
子どものいじめや虐待などの早期発見につなげようと、熊本市は11日、24時間チャットで相談できる窓口を運用するNPO法人と連携協定を結びました。
熊本市が連携協定を結んだのは、東京都のNPO「あなたのいばしょ」です。11日は理事長の大空幸星さんが市役所を訪れ、協定書に署名しました。
「あなたのいばしょ」は、自殺やいじめなどを未然に防ごうと、2020年から日本で初めて24時間365日、誰でも匿名で利用できる無料のチャット相談窓口を運用しています。運用を始めて3年半で85万件の相談を受け付け、このうち、半数は未成年から寄せられたということです。
こうした相談は熊本市でもチャットで受け付けていますが、曜日や時間が限られ、体制の拡充が課題となっていました。今回の協定で熊本市は、市の「こどもの権利サポートセンター」のホームページに、12日から「あなたのいばしょ」のチャット相談窓口につながるQRコードを掲載します。
窓口では子どもに関する相談を受け付け、支援が必要な場合は本人の了承を得て児童相談所や警察などに連絡し、適切な対応につなげるとしています。
■あなたのいばしょ 大空幸星理事長
「なかなか声を上げづらい、声をあげるということを知らない子どもたちに対して、SOSを出していいんだということ、そして出すことによって具体的な支援につながって、困りごとや悩み事が解決していくというところまで提示をしていければ」