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最高108万円の返還請求へ 高齢者施設利用者28人に1000万円を過剰支給

2023年12月11日 20:40
最高108万円の返還請求へ 高齢者施設利用者28人に1000万円を過剰支給

高齢者施設の利用者に1000万円あまりを過剰に支給するミス。熊本市が返還を請求へ。

■熊本市高齢者支援部・青山和人部長
「誠に申し訳ありませんでした」

熊本市が支給ミスを公表したのは、特別養護老人ホームなどの施設利用者に対する食費と居住費の公費負担部分です。
本人と公費の負担割合は利用者の年金収入や預貯金額などで算定されます。しかし2016年度に障害年金や遺族年金が算定に加えられた際に市がシステムの改修を誤り、今年まで8年間、一部の利用者の公的負担を実際より高く算定していたということです。

公費が多く支給されたのは8年間で28人、総額1018万円に上ります。

今年9月に職員が預貯金通帳とシステム上の年金額が異なるケースを見つけ、システムの誤りが発覚しました。
すでに亡くなった12人については法律上遺族に返還を請求できないことから、市では残る16人に説明と謝罪をしたうえで、過去5年間分677万円について返還を求める方針です。

1人当たりの返還額は最高108万円だということです。