ゴキブリに殺虫剤→1分後に部屋爆発 マンションで男性1人搬送
熊本市中央区にあるマンションの1室で、10日未明に爆発が起き、住人の男性が病院に運ばれました。
男性は部屋に殺虫剤をまいていたと話し、警察が爆発との因果関係を調べています。
10日午前0時ごろ、熊本市中央区大江のマンションで、「爆発音がした」と警察や消防に通報がありました。
警察によりますと、4階建てマンション2階の54歳の男性の部屋で爆発が起きベランダの窓が吹き飛んだほか、こたつ布団の一部が焼けるなどしたということです。
この爆発で男性は髪の毛が焼けるなど、軽いやけどをして病院に運ばれました。
警察の調べに対し、男性は爆発当時、部屋の片づけ中に室内でゴキブリを見つけスプレー式殺虫剤を大量にまいていたところ、約1分後に爆発が起きたと話しているということです。
警察は、何らかの火がこたつの周辺から殺虫剤の可燃性ガスに引火した可能性があるとみて原因を調べています。
ところで、似たような事故がこれまでも熊本市内で起きています。
熊本市消防局によりますと、管内で過去10年間、スプレー缶が原因となった火災は22件。
そのうち4件はスプレー缶の使用中に、暖房器具に引火したり、スプレー缶を使ったあと、たばこに火をつけて爆発したりしたケースだということです。
スプレー缶には注意事項が記載されていますのでしっかりと守ることが大切です。
熊本市消防局に殺虫剤や整髪料・消臭剤などのスプレー缶を使用する時の注意点を聞きました。
・火気の近くで使わない
・室内や車内など密閉空間で使った後は必ず換気する。
・保管するときは高温を避ける
・捨てるときはガスを全て抜いてから
最近は寒くなり室内で暖房器具を使うことが多くなるので特に注意が必要です。