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【また】市電の扉が開いたまま約40cm走行「重大インシデント」で国交省が緊急調査

2024年9月3日 18:57
【また】市電の扉が開いたまま約40cm走行「重大インシデント」で国交省が緊急調査
熊本市電
2日朝、熊本市電が新水前寺駅前の電停を発車した直後、扉が開いて約40センチ前進するトラブルがありました。市の交通局は、重大な事故につながりかねない重大インシデントと判断し、3日に国土交通省が緊急の調査を行いました。

■永島由菜アナ
「上熊本にある熊本市電の車庫です。事故調査官たちがトラブルがあった車両の調査を行っています」

熊本市電では2日午前7時30分頃、健軍町発・田崎橋行きの車両が新水前寺駅前電停を発車した直後に扉が開き、40センチほど前進しました。熊本市交通局はこのトラブルを事故につながる危険性や深刻度が高い「重大インシデント」と判断。熊本市電ではことし11件のトラブルが起きていて、このうち重大インシデントは3件目です。

熊本市の大西市長は、3日に開会した市議会で謝罪しました。

■熊本市・大西一史市長
「このような事態が相次いで発生しましたことを大変重く受け止めており深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」

事態を受けて、3日に国交省・運輸安全委員会の事故調査官が訪れ、車両の扉の開閉状況などを確認しました。

■運輸安全委員会・佐藤裕之鉄道事故調査官
「走行中に扉が開いた事象は、乗客の転落のおそれがあるので原因を究明して再発防止につとめたい」

運輸安全委員会は4日に現場の確認や関係者から聞き取りを行い、1年をめどに原因と再発防止策をまとめた報告書を作成すると方針です。