90代女性の両手首をベッド柵に固定…高齢者施設で虐待 熊本市が指導
熊本市南区の高齢者施設で入居者の両手をベッドの柵に拘束する虐待が確認されました。熊本市は施設に対し再発防止に向けた指導を行っています。
熊本市によりますと今年2月22日の夜、熊本市南区の高齢者施設で40代の男性職員が90代の女性入居者の両手首をベッドの柵にビニールテープで固定する虐待があったということです。
翌日出勤した職員が発見した際女性入居者の手首には、うっ血やすり傷が見られたということです。施設関係者から市へ通報があり、市は3月に高齢者虐待防止法に基づき聞き取り調査を行いました。
入居者の身体拘束をやむなく行う場合は、事前に施設内で話し合い委員会を設置したうえで実施しなければいけませんが、今回、話し合いは行われず、男性職員に身体拘束が虐待に当たるという認識がなかったということです。
施設側は5月22日に改善計画を提出しましたが、熊本市は「職員の認識が薄い」として、再発防止に向けた研修会の開催などを盛り込んだ改善計画の再提出を求めています。