×

ロアッソ熊本"推しメン” シーズン序盤にケガ 再起をかけるルーキー古長谷千博選手

2024年8月8日 20:14
ロアッソ熊本"推しメン” シーズン序盤にケガ 再起をかけるルーキー古長谷千博選手
明治安田J2リーグロアッソ熊本の選手の素顔に迫る“きょうの推しメン”。今回はプロ1年目のMF、古長谷千博選手です。シーズン序盤でのケガからの再起をかけるルーキーの素顔に迫ります。

古長谷選手はサッカー王国・静岡県出身。5歳の頃にサッカーを始め、中学生の時には清水エスパルスのジュニアユースに所属。大学卒業の22歳まで静岡県で過ごしました。

古長谷選手の強みといえば。
■大木武監督
「やっぱりシュートがいい。精度もいいし、強さもある。足を大きく振ることができますね。左サイドから右足のクロス、この前、石川大地が決めた点。ああいうプレーがすごくいい。精度がある。あれよかったね」

特に攻撃面での期待が高い古長谷選手。大卒ルーキー1年目ながら、リーグ開幕戦もスタメン入りしました。
■古長谷千博選手
「守備の部分を特に意識して入った。ボールもあまり奪いきれず、攻撃でもあまり自分の特徴出せなかったので100点中30~40点くらい」

自分に厳しい古長谷選手ですが、以降もスタメン出場を続けます。そして第3節、アウェーの愛媛戦で2得点。ロアッソの2024年シーズン初勝利を引き寄せました。
■古長谷千博選手
「1点目はキーパーにプレッシャーかけて、自分らしくないゴールだった。2点目は石川大地くんのアシストから、自分らしく切り返して冷静に決められたのでよかった」

順調なプロ生活のスタートを切った古長谷選手ですが、アクシデントが。第5節(3月20日)、アウェーの仙台戦で、武器であるゴール前での仕かけで得点なるかと思われた場面で、相手選手と衝突しました。

(実況)「トレーナーの方の肩を借りながら古長谷がピッチをあとにしそうです」

■古長谷千博選手
「ここでやっちゃうかって気持ちと、まだ診断の結果が出ていなかったので、軽い脱臼であって欲しいという願い。複雑な気持ちで熊本に飛行機で帰りました」

診断結果は右肩関節脱臼で戦線離脱。無念の負傷に悔しさを味わいました。あの負傷の裏側では、こんな出来事がありました。
■大木武監督
「仙台戦で肩を脱臼して。そのまま藤枝に移動だったんだけど、脱臼したので帰れという話に、藤枝に連れていってくれと言いに来た。『大丈夫です。できます』と。ドクターが止めたけど、連れてもいいかなと思った。それぐらいの気の強さはある」

■古長谷千博選手
「自分の気持ちを抑えきれなくて、『次の藤枝戦も連れていってほしいです』って話を仙台戦の後に言った。監督は笑いながら『行けるのか?』って(笑)」

数日落ち込んだということですが、スタッフの献身的な支えもあり下を向くことなくリハビリに取り組めたといいます。

そこから約2か月、ようやくピッチに帰ってきた古長谷選手。現在、リーグ戦11試合に先発出場し、2ゴール1アシストの活躍をみせています。
■大木武監督
「悪くはないけど、けがで離脱したあの時の気持ちはまだ持っているのかな。あの時以上にやらなきゃだめ」

古長谷選手の実力を認めているのは大木監督だけではありません。高校時代からお互い知っているという藤井皓也選手です。
■藤井皓也選手
「高校のインターハイ、県大会決勝で古長谷選手に2点決められて負けた。練習終わった後でも数少なく集中してやっている。そういうところは毎回見ますし、 やっぱすごいなと思います」

さて古長谷選手にはサッカー以外にも意外な特技があるそうで…。
■倉本彩アナウンサー
「突然ですけど、国旗クイズ~」

事前アンケートで、特技の欄に「国旗を答えること」と回答していた古長谷選手。ということで答えてもらいます。
■古長谷千博選手
「インド、オーストラリア、ベルギー、ドイツ、フランス、アルゼンチン、ブラジル、オランダ…」

もしかしたらこの特技は、古長谷選手のこんな思いと関係があるのかもしれません。
■古長谷千博選手
「より上の舞台っていうのはサッカー選手は誰しもが思って いることだと思うので、自分もチャンスがあれば海外に挑戦していきたい。まずはロアッソでしっかり結果を出して、ロアッソでJ1にいって活躍したい」

世界で活躍するために熊本の地で成長を続けます。
■古長谷千博選手
「2けたゴール取ります」