富山県内の宿泊施設 4月以降の利用好調
富山県内のホテルや旅館などの宿泊施設は好調で、4月と大型連休中の客室の稼働状況は、コロナ禍前の水準を上回ったことが分かりました。
富山市中心部にあるANAクラウンプラザホテル富山は、9日も多くの外国人観光客が利用していました。今年の大型連休は予約でほぼ満室だったといいます。
去年の同じ時期と比べ大幅に増加したのがインバウンドでした。
ANAクラウンプラザホテル富山 四十万嵩 宿泊統括支配人
「特に台湾や韓国など海外から多数のお客様にお越しいただきまして、非常ににぎやかなゴールデンウィークでした」
ホテルによると大型連休中は7~8割がインバウンド客で、コロナ禍前の2019年と同じくらいに戻ってきているといいます。
四十万嵩 宿泊統括支配人
「4月5月の時期はアルペンルートの雪の大谷フェスティバルを、みなさま目的として来られます。非常に皆さん感動したと言っておられました」
ホテルや旅館などの好調は県内全体で続いています。
地域経済が専門の富山国際大学の大谷友男准教授は、宿泊予約サイトの状況を分析し、県内の4月と大型連休中の宿泊施設の稼働状況をまとめました。
指数が100に近いほど稼働状況が良いことを示しています。
県内は4月の休日の前の日の宿泊稼働指数が86.3と全国平均より高く、北陸の中で最も高くなりました。またコロナ禍前の同じ月を上回りました。
大型連休後半には94.1となる日もあり、満室に近い状態だったことがわかります。
大谷准教授は、能登半島地震の復旧関係者や2次避難者の滞在に加えて、北陸応援割の利用や、4月中旬から立山黒部アルペンルート、となみチューリップフェアなどで観光客が増加したことで、高い水準になったと見ています。
ANAクラウンプラザホテル富山では、このあとも5月中は台湾などを中心にインバウンド団体客の予約が多く入っているということです。
四十万嵩 宿泊統括支配人
「海外の方もそうですけれども、応援割に関係なしにお越しいただく皆様もいらっしゃいますので、北陸全体で盛り上がっていければなと思います」