自民県連主催の政治資金パーティー巡り 富山県内5支部”払い戻し分”不記載
自民党県連が去年開催した政治資金パーティーを巡り、エブリィは先週、富山内3つの支部が支出した会費あわせて124万円が県連側の収支報告書に記載されていないことを報じました。一方、県内の5つの支部が県連から売り上げに応じて一部払い戻された分を、収支報告書に記載していなかったことが新たにわかりました。
不記載が判明したのは、富山県農政連支部、富山県トラック支部、富山県造園業支部、富山県小売酒販支部、それに富山県遺族会の5つの支部です。
県連は、2022年5月に富山市で政治資金パーティーを開いた際に、各政党支部などを通じてパーティー券を販売し、7800万円余りを売上げました。
県連は、各支部に対し、売り上げに応じて販売額の3割を「交付金」名目で払い戻していましたが、このうち5つの支部が、収入として収支報告書に記載していなかったことが新たに分かりました。
記載されなかった金額は5支部あわせて12万3000円です。政治資金規正法は、政党と支部の間の交付金はすべて、名称と住所とともに収支報告書に記載するよう定めています。富山県トラック支部などは取材に対し「計上ミス」と説明しました。
県連は、「いずれについてもすでに修正を指示した」としています。このほか、県連と各支部の収支報告書を調べたところ、収支の食い違いのほか、支部名や日付の誤りなどが少なくとも7件あることがわかりました。この件について県連は、「すでに修正を指示した」などとしています。