衆院選富山1区について自民が党員アンケートへ 背景を解説
上野キャスター)スタジオには政治担当の神林記者です。衆院選富山1区で自民党は、候補者の予備選挙を検討していましたが、その前に、現職が続投すべきかどうか党員アンケートをする方針となりました。これはどんな理由からでしょうか。
神林記者)5日までに実施した議員アンケートでは、現職の続投を望む議員が半数強、現職の続投を望まない、決めかねているという議員が半数弱と、二分していることにあります。 そもそもこの議員アンケートは、現職の田畑議員自身が提案し、市議らに直接、電話で強く支持を求めたとされています。それでも意見が二分していることから、続投に反対意見が根強くあることがうかがえます。
上野)その中で党員にも広く意見を聞こうということなんですね。
神林)あともう1つの理由は、自民党本部が候補者は現職優先を基本としているためです。現職が立候補に意欲を示している中では、なかなか新しい次の候補の議論ができません。自民党の規約を乱す行為として処分対象にもなりうるためです。
上野)9月には自民党の総裁選、早ければ10月にも衆議院解散総選挙の可能性があり、残された時間は少ないですね。
神林)時間がないというのは自民党富山市連の中で共通した認識です。ただ、田畑議員に対する不信感が払拭されない中、現職優先のまま、前には進めないという判断です。丁寧に議論を進めていくという方針ですが、一致団結して推せる候補にまとめ切れるのか、時間は限られています。