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地震から4週間 富山県内の観光・港湾施設に被害…復旧道半ば

2024年1月29日 19:18
地震から4週間 富山県内の観光・港湾施設に被害…復旧道半ば

地震発生から4週間となりますが、被災した施設の中には、今も営業再開や被害箇所の復旧ができてないところがあります。

射水市の観光施設「新湊きっときと市場」です。施設には、レストランや近くの新湊漁港で獲れた海産物などを取り扱う販売店が入っていますが、地震があった1月1日以降、被災した影響で営業を再開できていません。施設は、沿岸部の埋め立て地にあり周辺では、液状化現象が相次いで確認されました。

運営会社「新湊うまいもん」 宮正一 取締役料理長
「こう下がってる、海のほうに下がってる状態のところが何か所も見られました」

記者
「どのくらい下がりました?」

「ここらへんで20~30センチって話です」

地盤沈下にともない施設内の水道管が破損しました。現在も断水が続いていて営業休止を余儀なくされています。

運営会社「新湊うまいもん」 宮正一 取締役料理長
「全くでないです。すべての店舗がこういう状態です。(水が出ないと)致命的だと思います。衛生面もよくないですし、魚は水洗いからすべて水を使う作業なので飲食的にとっては水が無いと営業を再開することはできないかと思います」

地元のベニズワイガニ漁は例年、この時期にピークを迎えるだけに、運営会社は営業を再開できない苦しい現状を訴えます。

運営会社「新湊うまいもん」 宮正一 取締役料理長
「1月だけで団体旅行の予約が4500人キャンセルになりました。売り上げも通常通りの1月の売り上げからすれば4000万以上は消えてなくなったという状態です。この震災が起きる前までは、売り上げ的にもコロナ禍前にほぼ戻った状態だったので、みんなでほっとしながら希望持って進んでいったところだったんですね」

運営会社が期待を寄せるのは、政府の観光復興支援策「北陸応援割」。開始される3月には全面的な営業再開をしたいとしています。

運営会社「新湊うまいもん」 宮正一 取締役料理長
「3月からはホタルイカもあれば、4月から白エビも水揚げされますので、ぜひともおいしい料理とまごころがこもった感謝の気持ちをもって、お客様を迎えていきたいと思ってます」

地震による被害は同じく沿岸地域で相次いで確認されています。

富山新港の国際物流ターミナルです。コンテナを船から降ろしたり積みこんだりするためのガントリークレーン1基で、車輪の一部がレールから脱輪しているのが確認されました。

脱輪したクレーンは、2023年9月下旬から稼働していたもので、高さ59メートル、重さは745トンあります。ターミナルにはクレーンがもう1基あり、作業はできるものの、県は、「港としてコンテナの積みおろしの効率が落ちている」としています。製造メーカーを通じて被害状況などを調査していますが、復旧の見通しは立っていません。

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