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高岡市の新年度予算案 地震復興など注力 合併以降で最大に

2024年2月22日 19:41
高岡市の新年度予算案 地震復興など注力 合併以降で最大に

高岡市は22日、新年度の当初予算案を発表しました。一般会計は747億円で、能登半島地震の被災者支援などにより2005年の市町村合併以降で最大です。予算案のポイントについて梅本記者がお伝えします。

角田市長
「日常生活の当たり前が揺るがされたと私は思っています。今後とも、国と県それぞれと相談しながら、必要に応じて迅速に予算措置を行いまして、対策を実施してまいりたいと考えています」

高岡市は、能登半島地震からの復興関連ですでに専決処分した補正予算と3月補正予算案、そして新年度の当初予算案を合わせて27億1000万円あまりを計上しました。このうち被災家屋などを公費で解体撤去する費用に10億円。上下水道施設の復旧経費として7億8000万円あまり。また、液状化の状況を把握するため、被害が出たエリアの土地に関する資料を集めて分析し、状況に応じた対策を検討するのに2000万円を計上しました。

高岡市は液状化による被害が深刻です。家屋が大きな被害を受けたり、道路と家屋の間に段差ができたりしている吉久地区や伏木地区などでは、住民がより踏み込んだ支援を求めています。こうした状況を受けて高岡市は、伏木と吉久、博労本町で2月27日から3月1日にかけて、住宅被害に関する支援策の説明会を開くことも22日に発表しました。

角田市長
「場所によって全然違うので、全部1年で復旧しますということが、被災者の方の思いも乗せてやっていくためには、これから説明会もさせていただきながら、お話していきたいと思っている」

さらに角田市長は、地震対策で新年度にさらに補正予算を考えているとしました。

角田市長
「40億円程度、プラスで、4月に入って予算化していかねばいけないものがあると思っています」

新年度の当初予算案は、一般会計で747億円で、今年度より58億円、率にして8.4%増えました。歳入では、財政健全化のため、これまで最大45億円に抑えてきた事業債の発行を54億円に増やしました。

歳出では、市の借金返済にあてる公債費が過去5年間で最も少ない85億円に。新年度末の市債残高は今年度より26億円減って871億円になる見込みです。

そのほか新年度の主な事業として、産後ヘルパーの派遣など、こどもに関する事業に26億円。消防本部と消防署の改築に19億円。御旅屋セリオのにぎわいづくりに取り組むため、土地と建物の買い戻しに12億円をあてます。

梅本晃弘記者
「住民は迅速で効果的な地震への対応を望んでいます。新年度は、いち早く復旧するための重要な一年となります」

高岡市の新年度予算案と3月補正予算案は、3月1日に開会する市議会に提出されます。

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