駅ナカ保健室 この夏、高岡駅にも
富山駅の南北自由通路でおととし4月から毎月開かれている「駅ナカ保健室」がこの夏、高岡駅にも登場しました。保健室にかけた思いとは。
7月22日、高岡駅の南北自由通路に登場した「駅ナカ保健室」。DV被害者を支援する高岡市の市民団体が、県西部にも保健室をと、富山駅の保健室を運営するNPO法人と連携して開設しました。
高岡DV被害者自立支援基金パサパ 沙魚川万紀子代表「気軽に相談できるところがほしい。やはり行政の窓口とか、何々センターの相談所とかハードルが高くて、これだったら通りすがりに、気になっていることを聞いてもいいですか?と言えるところがあるといいかなと」
「駅ナカ保健室」は年代を問わず、体や心の悩みの相談に応じます。
「こちらが相談ブースになります」
「外からは見えないようになっているので、こういうふうに入っていただいて」
「個人情報、プライバシーを大事にしたいので」
「こっちはですね、テーブルと椅子を配置して」
「気軽にここで少し話をしていかない?というような場所」
医師として相談に応じるのは、富山駅でも活動している産婦人科医の鮫島梓さんです。
生理痛に悩む高校生が相談に訪れました。
鮫島梓さん「痛くなりそうだなと思ったら(痛み止めの薬を)すぐにのむ。持ち歩く。おなかすいている時にのんでも大丈夫だから。やってみて駄目だったら、来月もここにいるし、その次の月もここにいるから」
HPVワクチンについて相談する学生も。
鮫島梓さん「自分の免疫力で本当は排除できるんだけど、排除しきれないウイルスがいたりするから、ワクチンを打っておけば、ウイルスがやってくることはないから安全性が高くなる。あとは20歳からがん検診を受けてくれればより安心かな」
学生「産婦人科は結構ハードルが高い」
鮫島さん「そうだよね。私は産婦人科医なんですけど、いつもハードルが高いって言われる」
富山大学看護学科の学生たちもボランティアとしてサポートしました。
沙魚川代表「ひとり親だったり、おひとり様だったり、それぞれが生きづらさとか困難とかを抱えている人とばかり会っているので。県民性も相まって、ご自身の大変さを助けてと言っていいんだという人が、本当に少ない。相談していいんだとか、お話聞いてくれる人がいるんだという気づきを1人でも。そう気づいてくれる人がいらっしゃれば、それが私たちにとって、すごく糧になる」
高岡駅での駅ナカ保健室は、8月と9月にも開かれます。