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地元住民や警察も参加 転落事故防げ 農業用水路の一斉点検

2024年4月22日 19:23
地元住民や警察も参加 転落事故防げ 農業用水路の一斉点検

春は農作業が始まり、用水路に近付く機会が増える季節です。こうした農業用水路への転落事故を防ごうと、富山県などは22日、危険な箇所の点検を行いました。

上野透キャスター
「滑川市の保育園、そのすぐそばに大きな用水路があります。このガードレールのすき間から園児が転落しないようにとロープの張り替えが行われています」

県は20日から1か月間を「春の農業用水路転落事故防止強化期間」としていて、22日は県内4か所で一斉点検を行いました。

このうち、田んぼが広がり住宅や保育園などもある滑川市堀江地区では、県や市、土地改良区の職員らが、用水路の柵の間が広く空いている箇所にロープを取り付けて転落しにくくしたり、周辺の状況をチェックしたりしていました。

また、警察官も点検に参加し、危険な場所の情報を共有しました。

滑川南部土地改良区  深井久夫理事長
「私どもの土地改良区の管内は、非常に用水路の本数が多い。この地域でいうと非常に大きな川もあって、一度転落してしまうと命にかかわるようなことになる」

県内では昨年度、10人が農業用水路での事故で亡くなっていて、全員が65歳以上でした。このうち5月が3人で、最も多くなっています。

深井理事長は、「お年寄りは平衡感覚が衰えやすく、これまで跨いで渡っていたような用水路でも、転落する恐れがあることを知ってほしい」と話していました。自分の体力を過信せず、遠回りしてでも安全な場所を通るなど、転落しないように注意してください。

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