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県独自の観光支援策「とやま応援クーポン」配布開始 需要回復に期待

2024年2月20日 19:14
県独自の観光支援策「とやま応援クーポン」配布開始 需要回復に期待
能登半島地震の影響を受けた観光業への国の支援に先がけ、20日から県独自の支援策、「とやま応援クーポン」の配布が始まりました。

県内の宿泊施設では観光需要の回復に期待を寄せています。

砺波市の庄川温泉郷の老舗旅館「三楽園」です。

三楽園 坂井彦就社長
「すごいスピードであっという間にお客さんがいなくなって真っ青になりました。当時は」

地震が発生した当時の状況を話すのは坂井彦就社長です。

この旅館では営業を続けましたが、キャンセルが相次ぎ地震の後の5日間で1000万円の損失があったといいます。

しかしその後、被災した4県の観光支援策として国が3月から「北陸応援割」を始めると発表。さらに県も「とやま応援クーポン」という独自の支援策を打ち出したことで、今、予想を上回る予約が入っているといいます。

坂井社長
「3、4月で2200人ぐらいも入っている状態。すごい勢いで予約が入ったのは間違いないです」

20日始まった「とやま応援クーポン」は、対象となる宿泊施設に1万円以上の宿泊または日帰り利用をした場合、1人につき3000円分のクーポンを発行するものです。

国が3月から予定している「北陸応援割」が始まってからは、5000円以上の宿泊につき1000円分を先着順に配布します。

宿泊施設で渡される用紙のQRコードを専用のスマートフォンアプリから読み込めば電子クーポンが取得でき、加盟する県内の飲食店や土産物店などで使うことができます。富山県民も利用することができます。

県ホテル・旅館生活衛生同業組合の理事長でもある坂井さんは、この支援策をきっかけに、一日も早く北陸の観光需要が高まることを期待しています。

坂井社長
「富山は良いところだ、この地域は良いところだということを分かっていただき、また来たいなと思ってもらえるようおもてなしをしたい」
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