雨の夜に迷子の女児を保護 高校生らが連携 警察から感謝状
雨が降る夜に、1人で路上を靴もはかずに走っていた4歳の女の子を保護したとして高校生ら3人が警察から表彰を受けました。
異変に気が付いた時3人はどう行動したのか、現場を取材しました。
きのう警察から感謝状を受け取ったのはいずれも大門高校3年生の早川流維さんと窪田花依さん、そして、富山市のドライバー紅井純平さんの3人です。
迷子の子どもを救ったのは3人の「連係プレー」でした。
長谷川記者「女の子が保護されたのと同じ時間帯です。辺りはかなり薄暗く、女の子はこの道を一人でいるところを発見されました。」
今月7日の午後6時50分ごろ、学校から越中大門駅に向かっていた早川さんと窪田さん。
窪田花依さん「このへんで向こうの方からお子さんが走ってこられて。」
当時は雨が降っていましたが小さな女の子が傘もささず一人で走っていました。
早川流維さん「(女の子は)靴をはいていなくて靴下だったんですよ。なんかおかしいなと思って声をかけた感じですね」
窪田さんは女の子を心配しとっさに抱きかかえたといいます。
「大丈夫?って呼び寄せて抱き上げた時に安心したような涙が流れてました」
そしてそこを通りがかったのが周辺で配送の仕事をしていたドライバーの紅井さんです。
紅井純平さん「靴下で雨の中、小さい子が走っていたので、これはただごとじゃなかったので、仕事中ではありましたけどUターン引き返して声はかけにいきましたね」
女の子が迷子と分かった紅井さんは早川さんと窪田さんに雨宿りができる駅に向かうよう指示。
自身は近くの保育施設が女の子を探していないか確かめにいきました。
紅井純平さん「仕事だろうがプライベートだろうが関係なく。人の命に関わることなのでそっちを優先しただけですね」
早川さんと窪田さんは女の子を落ち着かせるよう話しかけたといい、午後7時ごろ、駅で女の子を捜していた父親に無事引き渡しました。
早川流維さん「けがなく事故とか遭わずに保護者と出会えてよかったなっていうのがありますね」
窪田花依さん「最後ハッピーエンドで終われたというのにお手伝いすることができて誇らしいなと思ってます」
その場に偶然居合わせた3人の連係プレーが一人の幼い子どもの命を救いました。