なぜ不漁? ワカメの生育場所を調査 朝日町 灰付けワカメ生産中止
エブリィでは13日、ワカメが不漁となって朝日町伝統の灰付けワカメの生産が、ことし初めて中止になったとお伝えしました。なぜ、ワカメは不漁となっているのか。富山県水産研究所が朝日町の沖合で調査を始めました。
ワカメの生育場所の調査は、朝日町漁業協同組合が県水産研究所に依頼して行われました。
15日は研究員とダイバーが海にもぐり、例年、ワカメが生育する朝日町沖の4か所の状況を確認しました。
15日の調査ではほとんどのところでワカメが見当たらず、生えていても小さいものが少しある程度でした。ワカメはたしかに激減していました。
また、石灰藻と呼ばれるピンク色の固い海藻が人工リーフをびっしり覆っていて、ワカメの胞子が付着できない状態になっていることが分かりました。石灰藻が増えた理由についてははっきりとは分かっていません。
県水産研究所 松村航研究員
「やはり1年だけでは、なかなかはっきりした原因や、いくつかの要因は分かりづらいので、継続して見ていかないとはっきりしたことはなかなか言えないですね」
朝日町漁協は、2025年以降は灰付けワカメの生産を再開したいと考えていて、今後の対応策についても検討していきたいとしています。