“5類移行後”初の花見シーズン 富山の飲食店はいま
新型コロナウイルスが5類に移行してからまもなく1年です。
ちょうど花見や歓迎会シーズンを迎えていますが、コロナ禍を経た飲食店業界は今、どこまで回復しているのでしょうか。
佐伯アナ
「こちら富山市の飲食店です。たくさんのお客さんでにぎわっています」
「かんぱーい!」
11日夜、店内は笑顔で楽しむお客さんで混み合っていました。
富山市新富町の居酒屋「ちゃぶ有」です。
店主 瀧田有一さん
「今はもうほとんど歓送迎会がメインとなってる時期。コロナ前はそれが当たり前だった。その状況とほんとに変わらない形で、いま歓送迎会たくさん来ていただいていますね。今は忙しい状態でありがたいです」
この店も国が緊急事態宣言を出した2020年の4月、休業を余儀なくされました。
およそ1か月後、営業再開を決めましたが。
瀧田さん
「すべてコロナウイルスの関係でキャンセルという意味で、全部バツですね」
4年前の取材では、コロナ禍での損害が大きいと話していた瀧田さん。
現状を聞きました。
瀧田さん
「あの頃の赤字、マイナスがたくさんあったので、それがようやくいま赤字じゃなくなるタイミングに近づいてきたかな。思ったより深い傷があったんで、それがよくなってきて、今普通に生活を送れるような、安定した生活ができるような来客数は確保できてるかなって感じはしますね」
減らしていた客席の数は、コロナ禍前に戻して営業しています。
また、感染防止のためテーブルの上に置いていたアクリル板は。
瀧田さん
「正直撤去しちゃいましたね。場所の問題ですとか、これから使うとは考えられなかったんで」
一方、継続している感染対策もあります。
瀧田さん
「やっぱりお店に来ていただいたときにアルコールの消毒はなるべくお願いしたいところかなっていうのは、まだウイルス自体は終わってませんので最低限度だけはやってますね」
日本フードサービス協会によりますと、全国の外食産業の2023年一年間の売上高は、コロナ禍前と比べても7.7%高くなっています。
瀧田さん
「いま本当にみなさまお食事しながら楽しんでる姿を毎日見てるので、ああ飲食店やっててよかったなあっていう気持ちはあります」
能登半島地震の影響で、しばらくは外食の自粛があったようですが、今は回復傾向が戻ったということです。
12日は金曜ですし、もう既に飲んで盛り上がってる方も多いんでしょうね。