サルから学校農園守ろう 児童が電気柵設置 富山市の小学校
富山市の小学校の農園で育てている農作物を、サルによる被害から守ろうと、子どもたちが電気柵を取り付けました。
佐伯翔太アナウンサー
「富山市の神通碧小学校です。サルによる食害を防ぐため児童たちが農園に電気柵を設置しています」
26日は全校児童39人が、地元の人と一緒に畑の周りに電気柵を取り付けていきました。
神通碧小学校では授業の一環で、トウモロコシやトマトなどの野菜を栽培していますが、サルに食べられる被害に悩まされてきました。
齋藤理教諭
「子どもたちが勉強していると、ベランダにやってきたりグランドにいたりとか見かけます」
電気柵は2年前から導入していて、電力はソーラーパネルの発電でまかないます。
設置については県自然博物園ねいの里が指導しています。
児童
「結束バンドで止めるところが楽しかったです」
児童
「2年生の時はよくサルの被害があって、僕が育てたスイートコーンも食べられたりしたけど、今は電気柵で食べられずに収穫することができるようになりました」
県によりますと、県内のサルによる農作物被害は2022年度が15.8トン、金額は346万円です。
県自然博物園ねいの里 赤座久明さん
「中山間地に育った子どもたちには、野生動物とどうやったら付き合っていけるのか、からくも共存共生するっていうことを早くから知ってほしい」
県は、サルの行動範囲や群れの分布などの調査を行っていて被害防止に役立てていきたいとしています。