【予報士解説】引き続き大雪に警戒を 2回目のピークは8日(土)
【数家気象予報士による解説】
こちらは、今回の大雪で1時間に何センチ積雪が増えたかを表すグラフです。
富山市ではきのう午前3時に積雪がゼロでしたが、きょう午前7時には50センチに達しました。
昨夜10時から11時までの1時間には8センチも増えました。
富山市で積雪が50センチ以上となるのは2022年2月以来、3年ぶりです。
これに、多くの人の記憶に残る2021年1月の大雪時の積雪の増加具合を重ねてみます。
今回は、2021年よりも緩やかですが、この先、まだまだ雪が続きます。
1回目の寒気のピークは、今夜から明日の朝早くまでで上空5500mでマイナス40度の非常に強い寒気です。
その後、一旦、弱まりますが、あさってから再び強まり始め、8日にマイナス39度と2回目のピークを迎えます。
つまり、きょうを含めて9日まで、まだ5日間も大雪となる可能性があるのです。
2回目の寒気のピークとなる8日午前0時からの雪雲と風の様子です。
日本海の雪雲の帯、JPCZが断続的に県内に流れ込み、9日の午前中ぐらいまで雪が降る予想となっています。
予想降雪量です。
今日午後6時から明日午後6時までの24時間降雪量はいずれも多い所で平野部が40センチ、山間部が70センチ。
その後の24時間は少なくなり、平野部が20センチ、山間部が50センチ。
さらに24時間先は再び多くなり、平野部が40センチ、山間部が70センチの見込みです。
今回の大雪の特徴は、強弱はありますが、寒気が入る期間が長いため、積雪が増えやすいということです。
大雪の影響が長引くので、屋根雪下ろしや除雪の際の事故、交差点などでは除雪した雪で見通しが悪くなるので、交通事故にも注意してください。