ダムの緊急放流 住民緊急メール配信など情報伝達取りまとめ
去年の大雨で富山県内2つのダムで行われた「緊急放流」をめぐり、情報伝達について検討する会議が22日、開かれました。県は住民への事前の情報提供のあり方などを取りまとめました。
22日の会議で県は、緊急放流を行う場合、あらかじめ登録した住民へ緊急メールを配信することや、県のウェブサイトに県が管理するダムの情報を追加することを、今年6月までに行うとしました。
去年6月と7月の大雨では、立山町の白岩川ダムと砺波市の和田川ダムで水位が非常に高くなったため、流れ込む水をそのまま下流に流す「緊急放流」を行い、下流に浸水の被害がでました。
会議では、このほか市町村への情報伝達についてリアルタイムで複数の人が文字入力で会話できるチャットを加えるほか、関係機関の防災行動について時系列で示すタイムラインを今後、ダムごとに作成するとしています。
また、白岩川ダムと和田川ダムについて、県は6月から9月の期間にダムの水位をあらかじめ低下させる運用を試行できないか、協議しているということです。
取りまとめた内容は県のホームページで公開する予定です。